2007-06-01(Fri)
Deathspell Omega『Si Momentum Requires, Circumspice』
04年作― 仏産 ネット上でもかなり話題になったらしい作品
04年といえば、私はQueenやらKISSやらを聴き漁っていた頃です
思い返せばよくここまで辿り着いてしまったものだ、と無駄にしみじみしてしまうわけです

満足度:★★★★★(満点)
まずジャケに惚れましたね
悪魔か何か良く分かりませんが、不細工なヤツが描かれています
そのヤツとともに描かれているのは地球儀でしょうか
「地球そのもの全てを闇に飲み込んでやろうか」とでも企んでいるのでしょうかね
しかし、聴く以前から漂うこの不気味さがたまらないです
歌詞カードを一瞥してみますと、歌詞の意味はわからなくとも、この作品の異常さ加減が視覚的に伝わってくる描写がちらほら
痩せこけた、とかいう表現では生温いような、骨と皮だけの中年男(?)の写真
拷問道具、あるいは呪術的なわけのわからないもの
首吊り死体
駄天使をモチーフにしたかのような裸の女性が二人
うち一方はもう一方の陰部を弄り、弄る側は大開脚
そして器に乗ったブチュブチュしたような、分子っぽい何か
既に、正気ではありません

これは、キました
全体に漂う不穏なオーラ、腐敗臭がとてつもない
「腐敗臭」とは言ったものの、それは「美しさ」と隣りあわせで逆説的
あらゆる負のものを無差別に吸収し、洗練した結果生まれた特異な作品だと思います
怨み辛み、世の無常さをただただ謳いあげる、というよりも読み上げるといった感じのヴォーカル
民族的・宗教的なテイストをふんだんにまとった閉塞した世界観
聴き手の精神を徐々に徐々に、そして確実に蝕んでくることは必至
疾走曲は言うまでもなく良いのですが、私としては3曲の「~ Prayer」に注目したいところ
インストゥルメンタル的なのですが、この3曲が作品において重要部を占めている気がします
呪術的コーラスがやたら不気味
漆黒という言葉がやたら相応しい
ブリザード的なシャリシャリした凍るようなメロディ
じわりじわりと、蝕んできます
あと注目したのは主に以下2曲
「Odivm Nostrvm」
繰り返し刻まれるリフのたたみかけが素晴らしい
くどいほどに繰り返してきますが、気が付くとだからこそ病み付きになってしまう、という中毒性あり
「Carnal Malefactor」
やはり、この作品を聴いたならばこれは挙げないといけないでしょう
11分の大作曲 寒いリフと呻き声から始まる世界は、闇をあてもなく彷徨い、今にも苦しみに押し潰され倒れてしまいそうな…
何より、曲展開が尋常じゃない
中盤のアレはなんだ… 「荒城の月」…?
怖いです 怖過ぎます そして美しい…
そして、「これでもか」というくらいに静寂なパートが繰り返され…
一気に大爆発、「ウェェェェェッ!!!!!」笑
あまりの過激さに鳥肌が立ちました
静寂を打ち破られた瞬間、思わずビクッとしてしまいました
凄い… ただただ、凄い…
全体としまして、暗さ・荘厳さ・音圧的な重さ・美しさ・曲展開と完璧です
静と動の使い分けをここまで際立たせてくれる作品もなかなかないですね
OpethやAnekdotenが好きな人にも、もしかしたらアピールできるかもしれませんね
練りに練り込まれたこの世界観、プログレッシヴだと私は勝手に解釈しています
トータル77分なので、じっくり通して聴くにはおなかいっぱい過ぎる感じですが、とは言え隙は皆無
この圧倒的な構築美と深淵さは凄まじいです
多少の「免疫」は必要かと思いますが、「免疫」のある方ならば是非
=なぉ=
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04年といえば、私はQueenやらKISSやらを聴き漁っていた頃です
思い返せばよくここまで辿り着いてしまったものだ、と無駄にしみじみしてしまうわけです

満足度:★★★★★(満点)
まずジャケに惚れましたね
悪魔か何か良く分かりませんが、不細工なヤツが描かれています
そのヤツとともに描かれているのは地球儀でしょうか
「地球そのもの全てを闇に飲み込んでやろうか」とでも企んでいるのでしょうかね
しかし、聴く以前から漂うこの不気味さがたまらないです
歌詞カードを一瞥してみますと、歌詞の意味はわからなくとも、この作品の異常さ加減が視覚的に伝わってくる描写がちらほら
痩せこけた、とかいう表現では生温いような、骨と皮だけの中年男(?)の写真
拷問道具、あるいは呪術的なわけのわからないもの
首吊り死体
駄天使をモチーフにしたかのような裸の女性が二人
うち一方はもう一方の陰部を弄り、弄る側は大開脚
そして器に乗ったブチュブチュしたような、分子っぽい何か
既に、正気ではありません

これは、キました
全体に漂う不穏なオーラ、腐敗臭がとてつもない
「腐敗臭」とは言ったものの、それは「美しさ」と隣りあわせで逆説的
あらゆる負のものを無差別に吸収し、洗練した結果生まれた特異な作品だと思います
怨み辛み、世の無常さをただただ謳いあげる、というよりも読み上げるといった感じのヴォーカル
民族的・宗教的なテイストをふんだんにまとった閉塞した世界観
聴き手の精神を徐々に徐々に、そして確実に蝕んでくることは必至
疾走曲は言うまでもなく良いのですが、私としては3曲の「~ Prayer」に注目したいところ
インストゥルメンタル的なのですが、この3曲が作品において重要部を占めている気がします
呪術的コーラスがやたら不気味
漆黒という言葉がやたら相応しい
ブリザード的なシャリシャリした凍るようなメロディ
じわりじわりと、蝕んできます
あと注目したのは主に以下2曲
「Odivm Nostrvm」
繰り返し刻まれるリフのたたみかけが素晴らしい
くどいほどに繰り返してきますが、気が付くとだからこそ病み付きになってしまう、という中毒性あり
「Carnal Malefactor」
やはり、この作品を聴いたならばこれは挙げないといけないでしょう
11分の大作曲 寒いリフと呻き声から始まる世界は、闇をあてもなく彷徨い、今にも苦しみに押し潰され倒れてしまいそうな…
何より、曲展開が尋常じゃない
中盤のアレはなんだ… 「荒城の月」…?
怖いです 怖過ぎます そして美しい…
そして、「これでもか」というくらいに静寂なパートが繰り返され…
一気に大爆発、「ウェェェェェッ!!!!!」笑
あまりの過激さに鳥肌が立ちました
静寂を打ち破られた瞬間、思わずビクッとしてしまいました
凄い… ただただ、凄い…
全体としまして、暗さ・荘厳さ・音圧的な重さ・美しさ・曲展開と完璧です
静と動の使い分けをここまで際立たせてくれる作品もなかなかないですね
OpethやAnekdotenが好きな人にも、もしかしたらアピールできるかもしれませんね
練りに練り込まれたこの世界観、プログレッシヴだと私は勝手に解釈しています
トータル77分なので、じっくり通して聴くにはおなかいっぱい過ぎる感じですが、とは言え隙は皆無
この圧倒的な構築美と深淵さは凄まじいです
多少の「免疫」は必要かと思いますが、「免疫」のある方ならば是非
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