05年作、キャットスーツに身を包んだ薄っぱげ変態を擁「していた」(残念ながら過去形)バンドの二作目
満足度:★★★★★(満点)
基本的に新譜が苦手な私
「今まで聴いたこともない、初めて手を出すバンドの新譜に手を出す行為」
私にとっては相当の勇気が必要な行為なのです
(どれだけ臆病者なんだ、って話ですよね…)
実はこの作品が出たとき、
「The Darknessの新譜が出たなぁ… そういえばファーストの評判がそこそこ良かったっけ… 取り敢えずファーストでも聴いてみようか」
と思ってファーストを買いに行ったのです(←慎重過ぎ汗)
しかし、ファーストが売っていなかったのです
えもいわれぬ燻ぶった気持ちになりました
そして、視線の先にあったのがこの作品
「いや~、よっぽどヒドイってことはないよね♪」
欲しかったものの代替品的気分で入手してしまいました
ジャケも良くね?とか思ったので(笑
(半分、ジャケ買いに近いかも…)
タイトルが意味するのはどうも薬物からの復帰、みたいなニュアンスが窺えますが、気のせいでしょうか…
いや~、大当たりでした
バカみたいにリピートしましたね 今でもたまに聴くし
結局ファーストの『Permission To Land』も買うわけなのですが、個人的な好みなのですが、このセカンドの方が好きです
やはり彼らの作品で初めて聴いたっていうことと、全体的に整合感のある落ち着いた雰囲気がこちらの方が上、というのが大きな要因ですね
元々、私はQueenが大好きなのです
そういうこともあって、ハゲ…もとい、ジャスティンのヴォーカルはかなり気に入ってしまいました
「One Way Ticket」から掴みはバッチリ
なんか、最近の作品なのに妙な古さを、80年代的な雰囲気を感じました
こういう雰囲気、悪くないなぁとほのぼのと感じたものです
(「ほのぼの」と感じるのは、私が普段重いものをメインに聴いているから感じるのだと思いますが)
「Knockers」では改めてジャスティンの技量の高さを確認
声が高い、とにかく高い!! ファルセットすげぇ!! 変態です
さすが、「Bohemian Rhapsody」を普通に歌えるだけあります、彼
全体として安定した出来で、80年代ハード~ポップス好きの方であれば安心して聴けるクオリティであること間違いないと思います
個人的に一番気に入ったのが「Dinner Lady Arms」です
サビが泣けます 聴くたびに鳥肌がたちます
メロディアスかつ哀愁を帯びた曲で、ありそうでなかった、そんな素晴らしい曲です
後半では変態っぷりに拍車がかかります
「Hazel Eyes」ではチャイニーズ風味が味わえてGood
「Bald」、ハゲ…
自分のことをここまでネタにできる彼に敬服します
「禿げ上がったのが俺じゃなくてアイツでよかった…」とかいっていますが、あなたも時間の問題でしょう、と激しく突っ込みを入れたい
曲そのものはブリティッシュハードらしい仕上がりで、哀愁を感じます
軽快なピアノから始まる「English Country Garden」には再度「ヤられたな」と感じさせられます
いや~、素晴らしい
全体的にヘタウマなんですよね、ヴォーカルを除いては
確かに、基盤はしっかりしていますけれども、何か頼りない
しかし、その不安定さが逆に魅力なのかもしれません
Queenは元より、AC/DC、Def Leppard、U2らしい面が随所随所に見られますが、全てを彼らなりに消化した印象
ひとつ言及しておかなければならないのは、この作品はもはや「ハード」ロックではない、ということです
ファーストはAC/DC風味が強かったためハードとして成り立っていましたが、Queenテイストがふんだんに盛り込まれたことによって「ハード」さは後退してしまいました
そう、ジャスティンの頭と同様に…(笑
しかし、病み付きになりますよ、ジャスティンのヴォーカルは
かなりお気に入りだったThe Darkness、もとい、ジャスティンなのですがヤク中でその治療のためにバンドを脱退してしまいました…
本当、残念でなりません
近年のハードロック系(あくまでも「系」という理由は上述参照)バンドの中では一番癒し系だったのに…
いつか復帰しないかなぁ…、と切に願っています
=なぉ=
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