2007-05-09(Wed)
Satyricon『Nemesis Divina』
荘厳なまでの叙情性を孕みつつ寒々しいリフを切り刻む、北欧ブラックメタルのカリスマ的存在のSatyriconの3rd、『Nemesis Divina』―

まず、考えるべきはこのジャケット。
遠目に見ると、とにかく奇怪である。蛾か、蚕か、取り敢えず気色の良いものには到底見えない。よくよく鑑賞して見ると、中央に描かれているそれは「鳥」のようなものであることに気付く。
「鳥」が、何か「扉」のようなものを守っている―
番「鳥」? この先の「扉」には一体何があるのか、その先に描かれた、描こうとされたものは何なのか…
1. Conquering/The Dawn of a New Age
2. Forhekset
3. Mother North
4. Du Son Hater Gud
5. Immortality Passion
6. Nemesis Divina
7. Transcendental Requiem of Slaves
ブラックメタルの作品としては、全く隙がないほどに完璧な作品である。
しかし、ただどこまでも邪悪というわけでもなく、その裏に秘められているのは確かな演奏力と緻密な曲構成。冒頭3曲を聴くだけで、如何にレベルが高いかが良く分かる。
全体的に中世的な香りを漂わせた独特の世界観はとてもクールでブルータル。何か、憂鬱な雰囲気を醸すヴォーカルが、より聴き手を「向こう側」へ引きずり込む…。
特に3曲目「Mother North」の素晴らしさといったら。
北欧の民謡を過激にしたかのような曲なのですが、ブラック界屈指の名曲だと断言できます。
メイクも凄いです。やり過ぎだと思いますけれど、それがいいのです。
ブラックメタルは、Darkthrone然りBurzum然りと、音質を敢えて「崩す」ことが邪悪さ・暗鬱さを強調する上で重要な役割を果たしているのだが、本作はそこまで音質に乱れは見られず、とても聴き易い。本作はブラック入門としても適した作品であると思います。
=なぉ=

まず、考えるべきはこのジャケット。
遠目に見ると、とにかく奇怪である。蛾か、蚕か、取り敢えず気色の良いものには到底見えない。よくよく鑑賞して見ると、中央に描かれているそれは「鳥」のようなものであることに気付く。
「鳥」が、何か「扉」のようなものを守っている―
番「鳥」? この先の「扉」には一体何があるのか、その先に描かれた、描こうとされたものは何なのか…
1. Conquering/The Dawn of a New Age
2. Forhekset
3. Mother North
4. Du Son Hater Gud
5. Immortality Passion
6. Nemesis Divina
7. Transcendental Requiem of Slaves
ブラックメタルの作品としては、全く隙がないほどに完璧な作品である。
しかし、ただどこまでも邪悪というわけでもなく、その裏に秘められているのは確かな演奏力と緻密な曲構成。冒頭3曲を聴くだけで、如何にレベルが高いかが良く分かる。
全体的に中世的な香りを漂わせた独特の世界観はとてもクールでブルータル。何か、憂鬱な雰囲気を醸すヴォーカルが、より聴き手を「向こう側」へ引きずり込む…。
特に3曲目「Mother North」の素晴らしさといったら。
北欧の民謡を過激にしたかのような曲なのですが、ブラック界屈指の名曲だと断言できます。
メイクも凄いです。やり過ぎだと思いますけれど、それがいいのです。
ブラックメタルは、Darkthrone然りBurzum然りと、音質を敢えて「崩す」ことが邪悪さ・暗鬱さを強調する上で重要な役割を果たしているのだが、本作はそこまで音質に乱れは見られず、とても聴き易い。本作はブラック入門としても適した作品であると思います。
=なぉ=
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