2006-10-27(Fri)
Dir en grey 『Tour04 The Code Of Vulgar[Ism]』
Dir en grey 『Tour04 The Code Of Vulgar[Ism]』



今更なんだけど、友人に借りたので鑑賞してみた
最近だと、KornとツアーしたりLoud Parkにも出たらしいね
うーん、インディースから知ってるが、ここまで化けるとは。
でも、先日のLoud Parkだとブーイングを喰らったそうな
まぁ、仕方ないような、とか思いながらDVDを観てるわけです
邦楽アーティストっていう範疇でみてれば全然問題ない
むしろ、シアトリカルな京のパフォーマンスなどは素晴らしいと思う
しかし、問題なのは「メタル」というカテゴリとしてはどうか
取り敢えず、引き合いに出すのは先日のLoud Parkのブーイング
SlayerだとかMegadeth、Dioといった重鎮
OpethやAngraといった技巧派
In Flamesなどで近年賑わいつつあるメロデス勢
こういった連中と果たしてタメを張れるか―
もちろん、という言い方は失礼だけど、答えは「No」
では、なぜ「No」か?
私個人が考えるに、とにかく「再現力不足」だと思う
そもそも日本における「曲作り」っていうのは、デジタル化の進展に伴って「楽器が弾けなくても」PCなどで作れる時代になってる
「打ち込み」音なんてのはその典型で、コストも時間もかからないっていうメリットがある
一昔前までの「曲作り」ってものはスタジオで行われるものが多くて、人の手によって生み出される音色がメインだった
だけど今は違って、「音楽不況」とか呼ばれてる時代だ
音楽会社の姿勢そのものをどうこうっていうのは今回はおいておきますが、「曲作り」にかけることの出来る予算がホント少ないらしい
ちなみに、スタジオ一日借りるので30~40万程度かかるらしい
それが数日も、っていうと正直バカにはならないよね
そんで、そんなにお金かけてその分を回収できるかどうかが怪しい時代、そこで上述の通り「打ち込み」が多用されるわけだ
この打ち込みを元に練習するっていう寸法だよね、今の日本の「売れてる」音楽界ってのは
Dir en greyがどうだ、とかは正直分からないです
もしかしたら、実際に人の手でリフなどを生み出してるかもしれない
むしろ、そうであって欲しいとは思いますが―
しかし、再現力が本当にない。
パンク/オルタナ勢の世界なら、まだ通用するかもしれない
そっちの世界は、「再現力」どうこうよりも「雰囲気」の世界だからだ
そっちの世界はメタルみたいに「様式」というものを重視しないからね
で、この作品について、だ。
確かに、パフォーマンスそのものは素晴らしいと思う
今の御時世の邦楽だと明らかに特異なものだと思う
が
「再現力」がない
原曲の再現という観点から言うと、明らかに低レベル
これは、特にオールド「メタル」ファンからは受け入れ難いと推察できる
まず、Vo.について
ライブ独特の雰囲気を出すということに異論はない
しかし、もう少し「歌って」欲しいと思うのは私だけだろうか
良く言えば荒削りの原石、悪く言えば安定感がない
次に他のバンドメンバー
Gは特に改善の余地があると思う
例えば「The ⅢD Empire」とかイントロのリフのショボさはなんだ
もう少しひどくなったら原曲がわからなくなる
全体的に技量不足を感じるといえばいいのだろうか…
あと、もうひとつ引き合いに出しておきたいのが技量不足と相互関係でのギターソロについて
昨今の世界的風潮としても、ギターソロが欠けること著しい
先に私の立場を明示しておくと、私はギターソロ推進派だ
曲の盛り上がりとして是非あってほしい
しかし「カラオケ」なお国柄のわが国では特にギターソロ排除の風潮が強い
それと「打ち込み」等の技術進展との相乗効果で、ミュージシャン側の技量低下が著しいと感じる
ギターソロは、そのバンドの能力を計る意味でも良いバロメーターになると思う
良く言えば、バンド内における「競争効果」が大いに期待できる
その結果、より良い作品が生まれることのひとつのきっかけとなるのではないだろうか
特に70~80年代― その時代の音楽に思いを馳せるとそう感じずにはいられない
で、総括。
この作品、収録曲の「内容」としては本当申し分ない
視覚的なパフォーマンスも、どこかマリリン・マンソンなどに通ずるものがあって見ていて飽きない
しかし、繰り返しになるが「再現力(演奏力)」がないことがとにかく嘆かわしいばかりである
世界進出も成功した彼らであるが、私は5年後に期待する次第である。
最近だと、KornとツアーしたりLoud Parkにも出たらしいね
うーん、インディースから知ってるが、ここまで化けるとは。
でも、先日のLoud Parkだとブーイングを喰らったそうな
まぁ、仕方ないような、とか思いながらDVDを観てるわけです
邦楽アーティストっていう範疇でみてれば全然問題ない
むしろ、シアトリカルな京のパフォーマンスなどは素晴らしいと思う
しかし、問題なのは「メタル」というカテゴリとしてはどうか
取り敢えず、引き合いに出すのは先日のLoud Parkのブーイング
SlayerだとかMegadeth、Dioといった重鎮
OpethやAngraといった技巧派
In Flamesなどで近年賑わいつつあるメロデス勢
こういった連中と果たしてタメを張れるか―
もちろん、という言い方は失礼だけど、答えは「No」
では、なぜ「No」か?
私個人が考えるに、とにかく「再現力不足」だと思う
そもそも日本における「曲作り」っていうのは、デジタル化の進展に伴って「楽器が弾けなくても」PCなどで作れる時代になってる
「打ち込み」音なんてのはその典型で、コストも時間もかからないっていうメリットがある
一昔前までの「曲作り」ってものはスタジオで行われるものが多くて、人の手によって生み出される音色がメインだった
だけど今は違って、「音楽不況」とか呼ばれてる時代だ
音楽会社の姿勢そのものをどうこうっていうのは今回はおいておきますが、「曲作り」にかけることの出来る予算がホント少ないらしい
ちなみに、スタジオ一日借りるので30~40万程度かかるらしい
それが数日も、っていうと正直バカにはならないよね
そんで、そんなにお金かけてその分を回収できるかどうかが怪しい時代、そこで上述の通り「打ち込み」が多用されるわけだ
この打ち込みを元に練習するっていう寸法だよね、今の日本の「売れてる」音楽界ってのは
Dir en greyがどうだ、とかは正直分からないです
もしかしたら、実際に人の手でリフなどを生み出してるかもしれない
むしろ、そうであって欲しいとは思いますが―
しかし、再現力が本当にない。
パンク/オルタナ勢の世界なら、まだ通用するかもしれない
そっちの世界は、「再現力」どうこうよりも「雰囲気」の世界だからだ
そっちの世界はメタルみたいに「様式」というものを重視しないからね
で、この作品について、だ。
確かに、パフォーマンスそのものは素晴らしいと思う
今の御時世の邦楽だと明らかに特異なものだと思う
が
「再現力」がない
原曲の再現という観点から言うと、明らかに低レベル
これは、特にオールド「メタル」ファンからは受け入れ難いと推察できる
まず、Vo.について
ライブ独特の雰囲気を出すということに異論はない
しかし、もう少し「歌って」欲しいと思うのは私だけだろうか
良く言えば荒削りの原石、悪く言えば安定感がない
次に他のバンドメンバー
Gは特に改善の余地があると思う
例えば「The ⅢD Empire」とかイントロのリフのショボさはなんだ
もう少しひどくなったら原曲がわからなくなる
全体的に技量不足を感じるといえばいいのだろうか…
あと、もうひとつ引き合いに出しておきたいのが技量不足と相互関係でのギターソロについて
昨今の世界的風潮としても、ギターソロが欠けること著しい
先に私の立場を明示しておくと、私はギターソロ推進派だ
曲の盛り上がりとして是非あってほしい
しかし「カラオケ」なお国柄のわが国では特にギターソロ排除の風潮が強い
それと「打ち込み」等の技術進展との相乗効果で、ミュージシャン側の技量低下が著しいと感じる
ギターソロは、そのバンドの能力を計る意味でも良いバロメーターになると思う
良く言えば、バンド内における「競争効果」が大いに期待できる
その結果、より良い作品が生まれることのひとつのきっかけとなるのではないだろうか
特に70~80年代― その時代の音楽に思いを馳せるとそう感じずにはいられない
で、総括。
この作品、収録曲の「内容」としては本当申し分ない
視覚的なパフォーマンスも、どこかマリリン・マンソンなどに通ずるものがあって見ていて飽きない
しかし、繰り返しになるが「再現力(演奏力)」がないことがとにかく嘆かわしいばかりである
世界進出も成功した彼らであるが、私は5年後に期待する次第である。

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