2009-01-31(Sat)
カネコマサル『ふら・ふろ』(1)
満足度 : ★★★★(4.0/5.0)
「まんがタイムきららキャラット」に連載中の日常モノ。
まず表紙が非常に素晴らしい。表紙だけで漫画の雰囲気を簡潔に伝え切ることの出来る作品ってそうそうあるものではないと思うのですが、その点においてこの作品は非常に見事。
ちなみに、帯には「明日のことは、考えない。」とある意味とても勇敢な言葉が添えられています。
主人公はとあるアパートの管理人の二人。
明るく楽しくハイテンションな貧乏生活をまったりと描き出しており、読んでいて温かい気持ちになれます。
個人的にツボだったのが「空腹ポップ」という話。
この話では「らぶこめ」という即興の曲が披露される話なのですが、この歌詞が秀逸。
空腹を乗り越えた その先に そうめんが待っている
むしろそうめんしか 待っていない
せめて味に バリエーションが あったなら
炊飯器あけても 白米はない
あってもいいのに
今日もそうめん茹だる 変わらない味(悪い意味で)
僕ら願うよ ワンツースリーフォー
はく まい 炊きたい やき にく 焼きたーい
この歌詞だけで、おおよそのこの漫画がどのようなものかは大雑把には掴むことが出来ると思います。
「らぶこめ」・・・(笑)
また、作中に登場したスーパーの買い物袋に書かれた店の名前「ウオクロ」を見て、すぐさま作者が新潟県人であることを把握。個人的に親しみがわきました。
「ふら・ふろ」=「flat&flow」。
穏やかでのんびりと流れるような、まったりとした良い漫画だと思います。
=なぉ=
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