四人囃子『一触即発』

74年作― 四人囃子のデビューアルバムにして、日本ロック史上に残る名作。                                 一触即発
             満足度:★★★★☆(5点満点中4点)  
 バンドの歴史を簡単に説明すると、この『一触即発』で鮮烈なデビューを飾った2年後に、2代目ベースとして現在GLAY等のプロデュースで有名な佐久間正英氏が参加しポップさが目立つようになります。そして森園氏の脱退、佐藤氏の参加などなどあり、たった5枚で解散してしまいます。まあ再結成とか、いろいろあるんですが‥。  

 続く2nd『ゴールデン・ピクニックス』と並んで、人気の高い本作ですが、私は断然1stが好きです。プラスチックス・プログレみたいな5thも好きだったりしますが(プラスチックスのメンバーがいるから当然か)。これを20歳そこそこの若者が作ってしまったんだから、恐ろしいです。
 
 私は特にギターの森園氏が好きで、彼のパープルっぽいフレーズ、その中にロックっぽくない雰囲気をかもし出しているところを非常に面白く聴いています。  
 また末松康夫氏による歌詞も素晴らしく異質で、バンドを唯一無二の存在にしています。特に2曲目「空と雲」の歌詞なぞ、頭がぐにゃぐにゃになってしまいます。    
 タイトル曲「一触即発」は構成が素晴らしく、森園氏のギターも堪能できます。そしてプログレ界で重宝されるメロトロンを使用した5曲目でこのアルバムは終了ですが、現在流通している紙ジャケCDではボートラとしてシングルの2曲が収録されています。これらの曲もさすがといった感じです。    

 次は続けて日本のバンド、新月について書きたいと思っています。  


何か食べ物を〜♪  

=けい=
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Emerson,lake and Palmer『Tarkus』

71年作― 元ナイス、キング・クリムゾン、アトミック・ルースターの3人による、『メロディ・メーカー』誌の年間代表アルバムにも選出された大ヒット作。

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                     満足度:★★★★★(満点)

 Emerson,lake and Palmerはその名の通り、元ナイスのキース・エマーソン、元キング・クリムゾンのグレック・レイク、元アトミック・ルースターのカール・パーマーの3人による、ギターレスのトリオ編成バンドです。
 当時(今もか)最も聴くものの興味を惹いたのはキーボードのキース・エマーソンでしょう。この世界で初めてのキーボード・ロックスターは平井和正氏・石森章太郎氏原作のアニメーション映画『幻魔大戦』や、最近だと『ゴジラ・ファイナルウォーズ』のサントラを手がけています。また、ロック好きで有名な漫画家、青池保子氏の作品『イブの息子たち』に登場するキャラクターのモデルとなったのはELPです。

 タイトル曲『Tarkus』は突っ走ってます。20分突っ走ります。このジャケの化け物はELPそのものだと聴く者は思わざるを得ません。本当にこの頃のELPは乗りに乗っていたのでしょう。物凄いエネルギーの放出です。
 たまに入るグレック・レイクの哀愁漂うヴォーカルが泣けます。この人は声だけでプログレ、と難波弘之氏も書いてましたね。
 音楽的な話では、あえて三和音の真ん中の音を上げたり下げたりすることによって宙ぶらりんな音を出しているそうです。モード・ジャズ等で使われる手法だそうです。

 このアルバムは全英1位、全米9位にランクインしました。今だとまず考えられないですね。

 5大バンドの紹介も終わったので、次は日本国のバンドでも書いてみます。四人囃子とか。


=けい=


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King Crimson「Easy Money」

TOYOTAさんのistのCMで流れているみたいですね、あぶく銭が。

[ist]Webページ(クリックで跳びます)

ちなみに、1973年の映像で音質があまり良くないですけれども、原曲はこんな感じです。

「Easy Money」 (You Tube)


WebのほうのCM、お手伝いちょっとだけしました。
今更ですけど車CM(最近は車だけでもないか)って洋楽多いですよね。クラッシュとかメガデスとかT.REXとか。以前もクリムゾンが使われていた記憶があります。ちょっと気になります。

今更この曲かーって思うCMもありますけど。

336.jpg

「Easy Money」『太陽と戦慄』に収録されています。
(ちなみに、以前【なぉ】が既にレヴューしてますね 詳しくはコチラです)

言わずと知れた傑作ですが、このアルバムについて語るのは、またの機会ということで。
意外とこの曲、周りでも評判良いみたいで、曲名教えてくれみたいな人もいました。
でもきっと全部聴いたらなんだこりゃって思うでしょうね。

素晴らしいSEに乾杯。

こういう所からプログレに入る人もいるのかしら。


あ、次はちゃんとELP書きます。


=けい=


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Genesis『Nursery Cryme』

71年作― 初期ジェネシスの黄金メンバーによるサードアルバム。邦題『怪奇骨董音楽箱』


466.jpg
満足度:★★★★★(満点)

最近ベストばっかり出してるなーと思っていたら、気づいたら再結成しているジェネシスです。

今回書かせていただくのは、初期ジェネシスの傑作に挙げる人も少なくない『怪奇骨董音楽箱』です。このアルバムからギターはスティーヴ・ハケットに、ドラムはフィル・コリンズに変わり、ジェネシスで連想される布陣となっています。
楽曲のバランスが非常に素晴らしく、全ての曲が名曲だ!と言ってしまいます。その名曲の中でも特筆すべき曲は1曲目「The Musical Box」とラスト『The Fountain Of Salmacis』、個人的には「The Return Of The Giant Hogweed」、「Harlequin」も相当好きです。
ジェネシスらしい哀愁、静けさ、そしてラブリーさが非常に良い形で出ている傑作です。

技術的な話では、1曲目ではハケットによるライトハンド奏法が聴けます。有名な話ですが、ヴァン・へイレン以前にもライトハンド奏法は発明されていました。

次作、『Foxtrot』も初期ジェネシスを代表する大傑作であり、狭いプログレッシヴ・ロック界に多大なる影響を与えたアルバムですので、是非聴いてみてください。

ジェネシスはコリンズ時代が大ヒットを飛ばしまくりますが、多くのプログレファンと同様に私は断然ピーター・ガブリエル時代であります。
コリンズ時代もプログレ的に良い曲はあるんですけどね。

それにしても、この邦題は素晴らしすぎる。

次は5大バンドシリーズのラスト、ELPについて書きたいと思っています。


=けい=


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Yes『Yessongs』

73年作―Yes初の3枚組大作ライブ盤

573.jpg
満足度:★★★★☆(5点満点中4点)



このアルバムはベスト盤的内容で、お腹が一杯になりますね。Siberian Khatru、Heart Of The Sunrise、Roundabout等々のメジャーな楽曲が収録されています。値段は高いけどおいしいです。
Close To The Edgeもやってくれます。私は正直オリジナル盤より好きです。
オリジナルアルバムにおける構築美はこのアルバムにはみられませんが、この位ロックしているYesもいいかなと思います。

Yesがあまり好きではなかった私は、これを聴いて彼らの凄さに気づきました。

次はGenesisあたりを書いてみようと思います。
このバンドも最初好きではありませんでしたが、ある日突然グッときました。


=けい=


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Pink Floyd 『Meddle』

71年作― 原子心母と狂気の間の結構地味目な品

Vobiscum Satanas


満足度:★★★★★(5点満点中5点)



 もう一人の管理者(?)けいによる、超初心者のためのプログレ講座その2です。
(その1はコチラです)
とりあえず5大バンドからいきます。
 因みに3大バンドはクリムゾン、フロイド、イエスで5大バンドとなるとこれにジェネシス、ELPが入るようです。

 このアルバム「おせっかい」は存在こそ結構地味ですが、フロイドのベストに挙げる人も少なくないです。

 中盤を除きブルージーに淡々とアルバムは流れています。1曲目はOne Of These Days、まずこれにやられます。アブドーラ・ザ・ブッチャーのテーマとして有名な曲です。それから佳作が続きますが、この辺もいいですね。結構ファンが多いみたいです。
 そしてラストの20分強の大作、Echoesです。個人的にはフロイドの曲の中でもベストの部類だと思っています。
 
 聴き易く初心者にはうってつけだと思います。このアルバムか「狂気」なんかから入って、「夜明けの口笛吹き」、「炎」、「ウマグマ」などなど聴き漁ってみてください。

 あー、夜明けの口笛吹きの40周年記念盤欲しい。しかし6500円って鬼。

 次は(いつになるかわかりませんが)3大バンドで残るイエスなんかをやってみます。今月中に書きたいなぁと思ってはいます。


=けい=
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Syd Barret『The Madcap Laughs』

70年作― 先日亡くなってしまった怪人シド・バレットの1st
Pink Floyd脱退後に作られた本作 邦題『帽子が笑う、不気味に』
とにかく、不気味な魅力を持った魔性の作品だと思います

The Madcap Laughs
満足度:★★★★☆(5点満点中4点)

ロックの世界が商業化していく過程でシーンから弾き飛ばされてしまった、などと言われているシドバレ
何か物寂しい世界観が、ほぼギターの弾き語りと言う形式でつらつらと描かれています

虚ろ― もう一歩踏み込んだら自分が自分ではなくなるだろうという境界線ギリギリにおけるスリル
それ故かは知らないが、妙な美しさが漂う、まさに絶妙な作品

だからこそ、評価が非常に難しかったり…


The Madcap Laughs 曲名


基本的にはギター弾き語り
にもかからず、何かが変だ、とにかく変です

コード進行が特異な印象
なんでしょう、「メロディラインの上にヴォーカルが乗っている」というのが普通だと思うのですが、この作品は逆で「ヴォーカルの上にメロディが乗っている」感じです
あくまでも、虚ろで悲しげな、どこか悲壮感漂う呟き・独り言にも似たヴォーカルが主体

それでいて、絵画的な高い芸術性を感じてしまうからまた奇妙

聴くたびに、何か不思議な感覚に陥ってしまう、怪奇な作品です

一回聴いてガツンとくるような衝撃は皆無
じわりじわりと蝕んでくるかのような不安と孤独がどこか心地良いです


「クレイジー・ダイアモンド」と称される所以の片鱗がこの作品には満ち溢れています


作品が作品なだけに、いざ書き始めてみると気の利いた言葉が浮かばなくなってしまったのが正直なところです
なんでしょうね、この虚脱感…


=なぉ=


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King Crimson『In The Court Of The Crimson King』

ご無沙汰してます。
De Mysteriis Dom Sathanasのプログレ担当けいです。


かなり前に紹介した4枚くらいの感想ですが、基本良かったです。最も聴いているのはる*しろうですかね。
(かなり前の記事はこちらです)


中でも「94k2」(クシカツと読むらしいです)は演歌プログレといった趣で思わず笑ってしまうほどカッコいい。かなりヘヴィローテーションです。


さて、私【けい】の記事は今回から趣向を変えてプログレ入門としたいと思っています。
プログレは実際聴いている人が少ない!メタル以上に少ない!
と思っているので、少しでも興味を持つような記事を書き、あわよくばプログレの道に引きずり込もうという腹でございます。

私もプログレを聴き始めて5〜6年といったところなので、知識も枚数もありませんが、寛大に受け止めてくれると幸いです。 前置きが長くなったようで。

今回は定番中の定番、King Crimsonのファースト「In The Court Of The Crimzon King」です。 以前【なぉ】も取り上げていましたね。
728.jpg


このアルバムを一言で表現するのは不可能ですが、あえて言わせてもらうと「衝撃」です。

発売して約30年たった今でも、初めて耳にする方は衝撃を感じるのではないでしょうか。私はやられました。

このアルバムからプログレッシヴ・ロックが始まったのかは微妙な所ですが、後世のプログレバンドたちの1つの原点であることは間違いないでしょう。

私のプログレ初体験でもあります。
この1枚に人生を微妙に狂わせられたかもしれません。


=けい=


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King Crimson『Larks' Tongues in Aspic』

King Crimsonと言ったら『宮殿』『Red』、そして本作―
私は勝手にそう解釈してます
実は、初めてクリムゾンを自分で買って聴いたのがこの作品だったんですよね
Larks' Tongues In Aspic part II」が無性に聴きたくなったんですね、その当時

Larks' Tongues In Aspic


満足度;★★★★☆(5点満点中4点)


ジャケもなかなかイかしてます
「シンプルイズベスト!!」とは良く言ったものですが、実に単純明快
さすが邦題『太陽と戦慄』― タイトルからして既にスリリングです

Larks’ Tongues In Aspic 曲名



全体的に砂漠テイストな乾いた曲がメインです
もっとも、クリムゾン自体乾いたサウンドが主体なんですけれどね


中盤は個人的にあまり好きじゃないのですが、何よりも「Larks〜」が双方とも素晴らしい
この2曲のためだけにでも買った価値は大いにアリです

壊れそうで壊れない、ちょっとバランスを崩したら全てが崩れ落ちてしまいそうな絶妙の均衡を保った「Larks〜」は、完璧としか言いようがありません


クリムゾンはプログレ勢の中でも突出してメタリックなサウンドを奏でるので大好きですね


Larks' Tongues In Aspic part II」(Live)



そういえば、以前カラオケで「Book of Saturday」を発見しました
一体誰が楽しくてこんな曲を歌うのでしょうか

非プログレッシャー、非メタラーの面前で歌ったならば、テンション急降下間違いないでしょう

それこそ、「Easy Money」のサビ部分ラストで聴ける「イーズィーマァ-ネェー♪」後の「ポヨヨヨォォン」とした音でも鳴らしてあげたくなるでしょう

あぶく銭、万歳


=なぉ=

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TAG : King Crimson Larks Tongue In The Aspic Progressive Rock

Van Der Graaf Generator『H To The Who Am The Only One』

邦題『天地創造』
ジャケットと作品名からしてもはや意味深さを感じました
店頭でこれを見かけた瞬間に、何か「これだ!!」と思わせられてしまいました。
「これは是非聴いてみたい、聴いてみなきゃ損をするような気がする」
そう思いました


H To He―そもそもこれが何を表すのかというと、HとHe、それぞれ元素記号の水素とヘリウムです
では、なぜこの2つの元素記号化と言うと、宇宙の恒星における基本的な化学変化のことを「H To He」と言うとのこと

では全編において宇宙的な作品かというと、決してそうではなく、私は基本的には無力な自己への葛藤と苦しみを謳っているのだと解釈しています。それは、「Killer」「House With No Door」「Pioneers Over C」などに顕著に表れていると思います。

例を挙げると、「Killer」の一部に「魚は飛べない、そして私も飛べない」というフレーズはその典型だと思うのです

H To The Who Am The Only One


1. Killer
2. House With No Door
3. Emperor In His War-room: The Emperor / The Room
4. Lost: The Dance In Sand And Sea / The Dance In The Frost
5. Pioneers Over C


ジャケットも謎めいています
宇宙から見た地球、というのは分かります しかし、中央にある物体は…?
よくよく見ると天秤らしいということに気付きます
そして、足が描かれています

宇宙から見た地球 天秤 宇宙に投げ出された自己…?
自己と、自己以上のあまりにも大きな存在とを秤にかけることでのより自己の小ささを強調しているのか?
それとも、この2つは宇宙において秤にかけることは全くもって無意味ということを表しているのか?
それとも…?


注目すべきは「Emperor In His War-room」
この曲にはKing Crimsonのロバート・フリップが参加しています
開始から5分あたりのからあからさまに彼らしいトーンを聴かせてくれます

私自身プログレにそこまで精通しているわけではないので、あまりでしゃばって言うことはできないのですが、

圧倒的なスリリングな展開には鳥肌が立ちます
完璧なまでの構成に独特なメロディが散りばめられ、それはもう癖になる作品です


天才が作ったあまりにも知的過ぎる作品、一聴の価値大いにありです


=なぉ=

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